プログラムで数値を保存したり操作したりする際には、 ロケールに依存しないバイナリ表現を使用します。 数値を表示するときに、ロケールにあわせた文字列形式に変換します。 たとえば 12345.67 という数値の表記はアメリカでは "12,345.67"、 フランスでは "12 345,67"、そしてドイツでは "12.345,67" となります。
NumberFormatter クラスのメソッドを実行すると、 数値や通貨、パーセンテージなどの値をロケールに応じた形式にフォーマットすることができます。 NumberFormatter はロケールを考慮した処理を行うので、 ロケールごとに別の NumberFormatter を用意する必要があります。 NumberFormatter のメソッドは、浮動小数点数値のような数値を ロケールにあわせた文字列に変換します。
通貨の場合は、通貨用の書式を使用してフォーマッタを作成します。 これは、ロケールにあわせて数値を適切な書式にして通貨記号をつけた文字列を返します。 もちろん、NumberFormatter クラスは為替レートの変換などは考慮しません。 指定した通貨にかかわらず、出力される数値は同じものとなります。 つまり、ロケールによって同じ数値が違う額を表すことになるということです。 9988776.65 という数値を指定したときの結果は次のようになります。
パーセンテージをフォーマットするには、 パーセンテージ用の書式を指定したフォーマッタを作成します。 これを使用すると、たとえば 0.75 のような小数が 75% と表示されるようになります。
spelled-out numbers のような複雑な書式を設定する場合は、 ルールベースの数値フォーマッタを使用します。
これらのスタイルは numfmt_create() で使用するもので、フォーマッタの形式を定義します。
これらの定数は、数値のパースやフォーマットの方法を定義します。 numfmt_format() や numfmt_parse() の引数として使用します。
numfmt_get_attribute() および numfmt_set_attribute() で使用する数値フォーマット属性です。
numfmt_get_text_attribute() および numfmt_set_text_attribute() で使用する数値フォーマットテキスト属性です。
numfmt_get_symbol() および numfmt_set_symbol() で使用する数値フォーマット記号です。
numfmt_get_attribute() および numfmt_set_attribute() で、 NumberFormatter::ROUNDING_MODE 属性に使用する丸めモードの値です。
numfmt_get_attribute() および numfmt_set_attribute() で、 NumberFormatter::PADDING_POSITION 属性に使用するパディング位置の値です。