(PHP 5 >= 5.1.0, PECL pdo >= 0.1.0)
PDO::exec — SQL ステートメントを実行し、作用した行数を返す
PDO::exec() は、一度の関数コールで SQL 文を実行し、文によって作用した行数を返します。
PDO::exec() は SELECT 文からは結果を返しません。 プログラム中で一度だけ発行が必要になる SELECT 文に対しては、 PDO::query() の発行を検討してください。 複数回発行が必要な文については、PDO::prepare() による PDOStatement オブジェクトの準備と PDOStatement::execute() による文の発行を行ってください。
PDO::exec() は、発行した SQL ステートメントによって更新もしくは 削除された行数を返します。 1 行も作用しなかった場合、PDO::exec() は 0 を返します。
この関数は論理値 FALSE を返す可能性がありますが、FALSE として評価される 0 や "" といった値を返す可能性もあります。 詳細については 論理値の セクションを参照してください。この関数の返り値を調べるには ===演算子 を 使用してください。
以下の例は PDO::exec() の戻り値の使用法を間違っています。結果として一行も更新されなかった場合に die() がコールされてしまうからです。
<?php
$db->exec() or die(print_r($db->errorInfo(), true));
?>
例1 DELETE 文の発行
WHERE 句を伴う DELETE 文によって削除された行数をカウントします。
<?php
$dbh = new PDO('odbc:sample', 'db2inst1', 'ibmdb2');
/* FRUIT テーブルから全ての行を削除する */
$count = $dbh->exec("DELETE FROM fruit WHERE colour = 'red'");
/* 削除された行数を返す */
print("Deleted $count rows.\n");
?>
上の例の出力は以下となります。
Deleted 1 rows.