WinCache セッションハンドラ (WinCache 1.1.0 以降で使用可能) を使うと、 PHP のセッションデータを共有メモリ上のセッションキャッシュに格納できるようになります。 デフォルトのファイル保存方式のかわりに共有メモリを使うことで、 大量のデータをセッションで扱う PHP アプリケーションのパフォーマンスを向上させることができます。 Wincache のセッションキャッシュはファイルをバックに置いた共有メモリなので、 IIS アプリケーションプールをリサイクルするときにもセッションのデータが失われません。
PHP で WinCache セッションハンドラを使うには、php.ini の session.save_handler を wincache にします。デフォルトでは、Windows のテンポラリファイルと同じ場所にセッションデータを保存します。 セッションファイルの場所を変えるには session.save_path ディレクティブを設定します。
例1 WinCache セッションハンドラの有効化
session.save_handler = wincache session.save_path = C:\inetpub\temp\session\