キューとのメッセージの送受信を行うのが SAMMessage オブジェクトです。 SAMMessage オブジェクトは、メッセージ本文 (もしあれば) とそのメッセージに関連するヘッダプロパティをカプセル化します。 SAMMessage オブジェクトは、メッセージング操作の際のパラメータ、 そしてその返り値の両方に用いられます。
例1 単純なテキストのメッセージの作成
<?php
$msg = new SAMMessage('This is a simple text message');
?>
メッセージにはヘッダプロパティを関連付けることができます。 これは、メッセージの配送方法を制御したり、 受け取り側のアプリケーションに詳しい情報を提供したりするものです。 デフォルトでは、メッセージのプロパティは文字列として配送されます。 この場合は、プロパティを設定する際に次のような簡単な構文を使用します。
例2 デフォルト構文による、テキスト形式のプロパティの設定
<?php
$msg->header->myPropertyName = 'textData';
?>
デフォルト以外の構文で使用する型情報を渡す場合は、値と型情報を連想配列で渡します。
例3 型ヒントを使用したプロパティの設定
<?php
$msg->header->myPropertyName = array(3.14159, SAM_FLOAT);
?>
プロパティは、メッセージのヘッダから取り出すことができます。
例4 メッセージのヘッダからのプロパティの取得
<?php
$myProperty = $msg->header->myPropertyName;
?>